サポジラの味と健康効果

サポジラとは

 

 

サポジラはツツジ目、アカテツ科熱帯域に分布するメキシコ原産の常緑高木です。メキシコはスペインによって植民地化されましたが、それに伴ってサポジラはフィリピンにも移入されたことから東南アジアに広まったのです。従って日本でも沖縄で見ることがあるわけです。

 

和名はチューインガムノキ、メキシコガキとも呼ばれます。サポジラは大きな木で、樹高が30~40mにも達します。樹皮に特徴があり、それは白く粘り気のあるラテックスが多く含まれている点で、皆さんこれでお気づきかと思いますが、チューインガムの原料となります。

 

樹皮からとれるゴム状の乳液を煮つめてできる固形物がチクルです。その他にもゴム製品にいろいろと使われています。ラテックスは、水中のポリマー微粒子が安定分散したもので、自然界にある乳状の樹液もそれに当てはまります。

 

こうした植物から得る乳状の樹液は、空気に触れることで凝固するのです。植物からとれるラテックスはほとんどが白いのですが、稀に黄、オレンジの場合もあるそうです。

 

もともと服飾や塗料などの用途やゴムの製造用でしたが、有名なのは、やはり天然のチューイングガムの原料として用いられるチクルの方でしょう。さて、ここまで登場してこない果実の方ですが、これも食用になっています。