サポジラの味と健康効果

サポジラの実

 

 

サポジラの葉は7~15cmの卵形、光沢があって枝に螺旋状に付きます。花は鐘型の合弁花で、先端部分が6つに分かれており、花弁の色は白、あまり目立たない花ですが、季節を選ばず咲いて、球形や楕円形の果実が年に2回収穫できます。

 

果実は薄い果皮の質感はジャガイモに似ており、直径4~8cmになります。果肉の外観は干し柿のような茶色、もしくは浅黄色です。石細胞を含んでおり、その食感は柿よりも柔らかくて、中に2~10個の種子が入っています。

 

未熟だと渋みがあって食べられないのですが、追熟させたものは非常に甘く美味になります。この場合は風味も干し柿にかなり似た感じで、香りと甘さがあります。甘味がとても強いので酸味の味はしません。厳密には柿と黒糖を混ぜたような味で、食感はややジャリジャリしています。

 

とにかくポイントは未熟なままで食べずに、しっかり熟してから食べる点です。柔らかく熟しているサポジラは冷蔵庫で冷やしてから食べましょう。甘さがちょっと強過ぎると感じたら、皮をむいて冷凍あるいは半冷凍したシャーベット状にすると、甘さがマイルドになって違った食感で食べられます。

 

栄養成分表(United States Department of Agriculture 米国農務省)によれば、分量100gあたり、カロリー:82、脂質:1.1g、炭水化物:20g、食物繊維:5g、タンパク質:0.4g、飽和脂肪酸:0.2g、ナトリウム:12mg、カリウム:193mg、カルシウム:21mg、鉄:0.8mg、マグネシウム:12mg、ビタミンC:14.7mg、と示されています。ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB1も含まれているそうです。